抄録
【はじめに】
第18回・第19回大会において「みえない・みえづらい方にかかわる仕事についてのアンケート調査」と題して、高知県内における視覚障害支援者の認知度と当事者の活動についてのアンケート(予備調査)の結果を報告した。それによると、視覚障害当事者はもとより「支援者」への情報提供と、質の高いケアマネジメントが必要であることがわかった。
【これまでの経過(活動状況とその結果)】
高知県ではここ10年、視覚障害者生活訓練指導員を中心に「医療・福祉・教育の連携」をめざし県下各地域に直接出向いて、視覚障害に関する相談会・機器展示・講演会などを企画し、福祉現場と協同するとともに、医療スタッフとの交流を深め、また盲学校の協力のもと幅広い年齢層への支援を続けてきた。その結果、各地域に在住する中途視覚障害者の生活状態に関する情報をはじめ、高齢化が進み、また中山間で障害のある方が孤立することが多い地区での支援の在り方に関する課題が福祉関係者から寄せられ、「視覚障害支援」に関する理解が深まってきたことが実感された。これには視覚障害者生活訓練指導員の啓発活動のもと、地元の保健師さん達の積極的な働きによるところが大きいと考えられる。
【本発表の目的と方法】
近年、高知県下では中途視覚障害者のグループが在住地域ごとに集まり、情報交換会や勉強会などを開く機運が高まっている。これには、地元福祉関係者の直接的な協力が関わっていることが大きく、2年前、本大会で発表した内容からも、支援を受けた当事者達が自信を回復し、仲間同士の心の交流ができ出したことがうかがわれる。
そこで本大会では、地域で育ってきた当事者団体の活動を具体的に紹介するとともに、参加者により詳細なアンケートを行い、地域の中途視覚障害者へどのように情報が提供され、当事者達がどのように自分たちの生活を考えていけるようになったのかを報告する。
また、それらをとおしてより質の高い支援の方法を考察する手がかりとしていきたい。