テレビゲーム使用が攻撃性に及ぼす影響については,実験研究や一時点の調査がしばしば行われてきたが,長期にわたる影響関係を扱えるパネル研究はほとんど行われてこなかった.そこで,本研究では,771名の小学生に対する2波のパネル研究によって,テレビゲーム使用と攻撃性の因果関係が検討された.彼らのテレビゲーム使用と攻撃性が,4~5カ月の間隔を空けた2回の調査のそれぞれで測定された.攻撃性については,身体的暴力を含む6つの側面が測定された.交差遅れ効果モデルの分析を行ったところ,テレビゲーム使用が身体的暴力に及ぼす影響が検出された.言語的攻撃や敵意のような他の攻撃性の側面については,テレビゲーム使用の影響は検出されなかった.テレビゲーム使用の影響の過程に関する含意が議論された.