学生相談研究
Online ISSN : 2758-0067
Print ISSN : 0914-6512
研究論文
親との関わりを学生支援に活かす対応
―カウンセラーへのインタビュー調査―
大町 知久山田 裕子守屋 達美
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2025 年 46 巻 2 号 p. 98-109

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抄録

 本研究の目的は、カウンセラー(以下、Co)が親との関わりを学生支援に活かす為の効果的な対応について示す事である。学生相談機関に勤めるCo10名を対象にインタビューを行い、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチによる分析を行った。その結果、Coは、親に学生を支える役割を担ってもらうには、親としてだけでなく一人の人としての側面にもCoが丁寧に寄り添う事が重要であると捉えて対応していた。同時に、Coは親個人としての側面への支援に偏り過ぎないよう、学生支援のための親支援として相談の場を構造化する対応にも努めていた。そして、親とCoとの間に信頼関係が築かれ、親が学生の視点を考え出す様子が見られるようになったら、Coが親子間の言動に直接介入していく対応も支援として重要である事が示された。これらCoの対応が、学生が親から支援を得られる親子関係へと変化を促す対応として有効である可能性が考えられた。一方で、Coが親に寄り添うように努めたとしても、その時点では学生の視点に立つ事が難しい親もいる。Coは支援者としての親の可能性を十分に見極め、親と関わる目的を整理して対応する事が重要であると考えられた。

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© 一般社団法人 日本学生相談学会
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