日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第42回研究大会
セッションID: E-24
会議情報

【分科会】 「仕事の人類学」が拓く地平-労働・ジェンダー・社会変容-
マレーシア、サラワク州のイバンおよびシハン社会における「労働」と「仕事」
石川 登
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

 マレーシア、サラワク州での調査にもとづき、イバン人(Iban)とシハン人(Sihan)の日常において「労働」「仕事」「作業」「する/つくる」などを重層的に意味する「kerja」「pengawa」「gaga」(イバン語)、「kerja」「nyadui」「mek」(シハン語)などに焦点をあて、その語彙的意味と社会的文脈の歴史的変化を考察する。本発表では、特に、これらの語意を、森林産物/獣肉の交易、雇用に基づく賃労働、換金作物耕作、ロングハウスの日常など多様なコンテキストのなかで検討する。

著者関連情報
© 2008 author
前の記事 次の記事
feedback
Top