日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第42回研究大会
セッションID: C-21
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妖術師はいない方がよいのか?
タイ山地民ラフの憑きもの現象
片岡 樹
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抄録
妖術論といわれる分野には、ひとつの興味深いねじれが存在する。フィールドの当事者レベルでは、妖術というのは往々にして激しい嫌悪の対象であるにもかかわらず、研究者レベルでは妖術の効用が饒舌に語られるというねじれである。この問題に関し、本報告では、タイ山地民ラフの事例から、「妖術師などいないほうがよい」にもかかわらずなぜ人々が妖術の話に熱中するのかを予断ぬきに考えたい。
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