人類学者が開発を展示するということ

展示制作というフィールド

抄録

発表者は、国立民族学博物館において2008年９月から2009年３月まで開催された企画展『インド刺繍布のきらめきーーバシン・コレクションに見る手仕事の世界』の企画展示に携わった経験をもとに、単に研究成果の発表の形式として展示があるのではなく、展示を作り上げるプロセスそのものがフィールドであることを示すことで、博物館展示が人類学者にとって実践の場（フィールド）を拡げる可能性をもっていることについて論じる。