愛知県在住の沖縄県出身者と故郷との宗教的連帯について

抄録

本研究の目的は、愛知県在住の沖縄県出身者を対象とし、故郷との宗教的連帯について考察することである。県外移住者と故郷との関わりは、結婚式や葬式への出席、相互扶助的な貯金の仕組みである模合や同窓会に始まり、村落単位で行う祭祀（村落祭祀）への個人的な参加、祭祀組織への個人的な加入、聖域の神々への出生報告など宗教的な側面にも及び濃厚であるといえる。そのため本発表では特に故郷との宗教的連帯について考察する。