日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第51回研究大会
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分科会B_2 多言語状況における実践、制度、そしてコミュニティ成員の社会化
「ムハンマド(彼の上に平安あれ)はパキスタンにいらした」
国内モスク教室における多言語性・多声性・社会化
山下 里香
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p. B26-

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抄録
本発表は、南アジア系ムスリム移民児童の多言語使用と多声性について、マクロな団体の活動や理念と、クルアーン朗読教室における教師と児童の相互行為のミクロな分析から論じる。児童らは、アラビア語を至上の言語とする教義を受け入れつつ、養育者や教師の言語的指示という社会化で響いてきた「声」と、教室外で接する様々な「声」を重ね合わせ、第二言語変種の日本語とウルドゥー語を自身の「声」の媒体として用いている。
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