インド北東部マニプル州のティンカオ・ラグワン教と伝統宗教の「復興」

抄録

インド北東部マニプル州とその隣接地域で主にロンメイ人によって信仰されるティンカオ・ラグワン教は伝統宗教の「復興」を冠した新宗教であり、元キリスト教徒の再改宗者たちによって信徒の大多数が構成されている。教義はヒンドゥーの神を主神の兄弟として取り入れるなど混淆主義的であり、教団組織の運営面ではキリスト教会の方式を一部踏襲していると見られる。これらはメイテイ人の文化復興運動からも影響を受けている。