日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第54回研究大会
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分科会6 多文化共生の現場にみる日本社会のメンバーシップ―日本の多文化共生の課題―
人口減少対策としての多文化共生施策にみる矛盾
*上水流 久彦
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p. F02-

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抄録
発表者が自ら多文化共生プラン策定に関与した経験から技能実習生が多文化共生の施策で周辺化される様相を描く。中山間地域では人口減対策として多文化共生の推進が図られることがあり、そこでは定住・移住が重視される。そのため、「いつか帰る人」とみなされる技能実習生は、その多文化共生プランから一層等閑視される傾向がある。そこには、外国人市民は定住してこそ多文化共生の対象となるという日本社会の認識が見出される。
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