日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第54回研究大会
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個別研究(F会場)
「気候変動」の時代におけるインフラのテンポラリティ
「流れ橋」の巡る時間と近代インフラの流れる時間
*難波 美芸
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p. F23-

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抄録

気候システムの温暖化が懸念されるなか、ある程度のリスクを引き受け、災害に抗わない柔構造のインフラへの期待が高まってきている。本発表で注目するラオス北部の流れ橋もこれにあたる。だが、この毎年作り直される生態学的時間のインフラは、近年では季節外れの増水などイレギュラーな事態によって不安定なものとなってきている。本発表では気候変動時代のインフラが人間の時間認識と共にどのように変化していくのかを考察する。

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