日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
The 56th Annual Meeting of the Japanese Society of Cultural Anthropology 日本文化人類学会第56回研究大会
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個別発表(G会場)
今も生きる「聖なるもの」
ペルー北部山村の精霊にまつわる語りから
*古川 勇気
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p. G03-

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抄録
アンデス山地ではインカ期以前から独自の信仰体系があり、特に南部ではそうした「地のもの」に対する信仰が色濃いが、調査地の北部山村では先住民文化が色濃くない。だが同山村では「ドゥエンデ(小鬼)」や「ムキ(坑道の精霊)」などの「聖なるもの」にまつわる噂話をよく耳にする。本発表の目的は、アンデスの自然観が生み出した「聖なるもの」が噂される背景を検討し、人間中心的な世界からの脱却の可能性を探ることにある。
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