日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第58回研究大会
会議情報

個別発表(H会場)
環礁社会の「拡張」に関する予備的検討
クック諸島・プカプカ環礁の災害復興にみる移民コミュニティの機能
*深山 直子
著者情報
キーワード: 環礁社会, 移民, 自然災害
会議録・要旨集 フリー

p. H09-

詳細
抄録
環礁社会は従来、狭小性・遠隔性、気候・気象変動リスクから、脆弱性に特徴付けられてきた。だがクック諸島プカプカ環礁社会に注目すると、環礁内では州島ごとの環境機能分化を進めて管理しており、緻密に生存環境を確保してきたことがわかる。さらに2005年に自然災害が環礁を襲った時には、環礁外の移民コミュニティが金・物資の供給、避難者の受容等の機能を果たした。環礁社会の「拡張」を指摘しまなざしの転換を図る。
著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top