1923年9月1日に発生した関東大震災は、災害と情報についても問題が生じ、とりわけ、流言については大きく注目された。関東大震災当時の新聞報道をみると、多くの流言や誤報が各紙に掲載されている。このような報道をみると、関東大震災において新聞は、流言を広め、補強する役割を結果的に果たしてしまったのではないだろうか。また、このような新聞報道をみると、仮に、関東大震災当時にラジオ放送が始まっていたとしても、ラジオも新聞同様に流言や誤報を伝えてしまい、かえって混乱を大きくした可能性もある。関東大震災から100年が過ぎ、マス・メディアだけではなくインターネットやSNSといった超域メディアが普及・浸透している現在、誤った情報を広めることが容易となった。関東大震災の流言と報道についてふりかえり、メディアと情報のチェック機能の重要性について留意し、災害時の情報のあり方や留意点を考えていかなければならないだろう。