安全教育学研究
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中学校家庭科における防災教育実践の特徴
― 実践的な先行事例の検討から ―
大竹 美登利石垣 和恵吉井 美奈子畔柳 まゆみ村山 良之藤岡 達也
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2025 年 24 巻 2 号 p. 15-22

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抄録
近年、日本は大規模な災害が起こり、学校教育においても様々な教科で防災教育が求められている。学習指導要領や教科書での防災教育の取り上げられ方を調べたところ、家庭科ではどの領域でも防災と結びついた学習が取り上げられていた。これをふまえ、本報告では、中学校家庭科の防災教育の教育実践を収集し、特徴を分析した。その結果、家族・家庭生活、食生活、住生活、避難所、避難訓練、災害への備えなどや、幼児・高齢者との関わりや調理法や衣服のはたらき、消費環境についてなどと結びつけた多面的な内容や地域に視点を広げた取り組みが見られた。さらに、理科や社会などの他教科と連携した実践もあり、多様で幅広い授業実践が行われていた。
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