日本シミュレーション医療教育学会雑誌
Online ISSN : 2436-4452
Print ISSN : 2187-9281
研究報告
看護学生による自作の事例・シナリオ作成シミュレーション教育による学び
テキストマイニング分析による考察
大木 友美大滝 周
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 7 巻 p. 18-24

詳細
抄録
看護師の知識や技術を実践で遂行することができる看護実践能力を看護基礎教育課程から育成することが求められている。そのためには看護学生が主体的に取り組む授業デザインが求められており、シミュレーション教育は重要な位置を示す。従来、看護学演習では学生が教員から与えられた事例を用いて考えていくプロセスであった。これは事例を通して患者アセスメントを行い、看護援助へとつなげていく方法である。しかし、与えられた事例では、アセスメントの限界が生じていた。よって今回、昭和大学保健医療学部看護学科の4年生を対象に看護学生自身が自作の事例や看護援助シナリオを作成する演習に取り組み、後に自記式の質問紙調査を行った。記述内容をテキストマイニング分析した結果、患者への看護援助を考えて行う、知識や技術を活用して看護実践する、根拠に基づく、知識を身につける、臨機応変に対応できることを考えていることが明らかになった。
著者関連情報
© 2019 日本シミュレーション医療教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top