抄録
多職種連携は、患者に安全で質の高い医療を提供するために重要な要素であり、さまざまな職種を目指す学生が、学部生の頃から共に学び、互いを知ることが可能な多職種連携教育が推進されている。本研究では、多職種連携教育ワークショップに参加した学生のチームワークの重要性についての認識を明らかにした。研究対象者 22 名の参加後の振り返り記述を分析した。研究対象者はワークショップでの経験を通して、対象者を中心に情報共有すること、そのためにはチームワークが必要であることを強く認識し、チームワークの円滑化でよりよい医療を実現できる、患者の予後に関わるなどチームワークの重要性について具体的に認識していたことが示唆された。