2021 年 40 巻 p. 95-100
日本の高齢化率は世界でも最も高く、それに関連する高齢社会の問題も多岐にわたる。中でも加齢とともに進行する虚弱の問題は、程度の差こそあれ、誰もが避けて通れない問題である。本研究では、高齢者の虚弱に関連する問題の中でも特に身体機能の衰弱に関連する状態であるサルコペニアに焦点を当てる。分析にあたっては、島根大学地域包括教育研究センターが中心となって行っているCohre studyのデータを用いて、中山間地域における高齢者における虚弱状態と関連のある要因を明らかにすることを目的として研究を行う。