2000 年 10 巻 p. 1-8
本研究は, インテリア計画についての基礎的研究で,住宅の公的空間であるリビング・ダイニング(LD)空間モデルを用いて, LD空間を把握,構成する際の形態構成と空間意識に関する基礎的な指針を得ることを目的としている。具体的には, LD空間において,準箱庭形式による家具,間仕切りの配置の仕方等を含む形態構成を通して,人が空間を知覚し把握する際に感じる一体性,連続性,方向性の位置付け, その中でも特に連続性が持つ意味の明確化と,その形態構成の仕方と空間意識との関係について解析しており,一定の成果を得ている。