抄録
和室あるいは洋室それぞれに特有のアイテムが,内装の見た目のイメージにどのような影響を与えているのかを検討した。コンピュータ・グラフィックス(CG)を用いてインテリア構成要素を様々に組み合わせてインテリア画像を作製し,これを試料としてアンケート調査を行った。数量化1類による分析の結果,「和風−洋風」イメージには「床」「掃き出し窓」「収納」「出入り口」「装飾スペース」が大きな影響を及ぼすのに対し、「好きな−嫌いな」はパーツの組み合わせ方,すなわちコーディネーションがイメージの決定に大きく影響することが示唆された。また,「和風」もしくは「洋風」のアイテムで統一されているインテリアほど「自然な」,「和風」と「洋風」のアイテムが混在しているものは「不自然な」と判断されていた。