日本インテリア学会 論文報告集
Online ISSN : 2435-5542
Print ISSN : 1882-4471
既設小学校におけるメディアライブラリーの創出と児童の学習行動に関する実証的研究
名古屋市立八社小学校におけるケーススタディ
武田 美恵伊藤 清重柴田 伊央利
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ジャーナル オープンアクセス

2015 年 25 巻 p. 29-36

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抄録
戦後の教育促進のために大量に造られた一文字型の小学校には他学年が交わる事を意図した空間が設けられていることが殆どない。一方,現在は文部科学省と総務省が連携して情報教育を推進しているが,既設の校舎では環境整備が難しい。そこで本研究では,既設小学校にメディアを積極的に取り入れた自由な交流の出来る図書空間「サテライトメディアライブラリー」を設け,他の教室空間では得られない児童の学習意欲の向上につながる学習体験の場として利用されるかどうかを調査した。その結果,児童は空間の雰囲気よりも,普段から親しみのある映像に興味が湧きやすいことが分かった。映像に関連した本を読む児童もおり,映像は本への興味と読書行為に導いたと言える。また,学年の壁を越えて交流を行える空間となり,さらには,大学生が運営することで小学生間を越えた交流も生まれた。メディアライブラリーは児童にとって有意義な時間を過ごす空間として成果が得られた。
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© 2015 日本インテリア学会
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