抄録
ユニットケア型特別養護老人ホームの居室内に置かれた装飾品など表出品のレイアウトから,入居者の日常生活の領域形成に着目し,居室空間の使いこなしを明らかにする。居室内に様々な造り付け家具が設えられた3施設2ユニットの計6ユニットで調査を行い,配置場所を下足入,ベッド周囲,ベッド対面,デン,その他(洗面台など)の5つに分けた。扉近くに下足入があると人に見られてもよい物が置かれ,室内に机の役割を果たすデンがあると人に見られたくない物が置かれるなどレイアウトに選択肢が広がり,閉鎖から開放へと段階的に領域形成されることが分かった。