2017 年 27 巻 p. 1-5
本論では,実験の結果より次の事が明らかになった。 一つ目は,廊下空間において人間に心理的な面も含めて何らかの影響がでてくる廊下幅は,日本人と留学生の実験パターンごとに比較してもあまり差が見られなかった1.5m 付近と考えられる。国籍別でロボットからの影響よりも,周辺の空間からの影響に変化する境界が隠れていると思われる。 二つ目は,アンケート結果より,日本人成年男子は,ロボットの大きさ,廊下幅から空間の情報を捉えようとし,留学生成年男子は,ロボットの大きさ,ロボットの移動経路,見た目の情報から捉えようとする傾向があることが分 かった。