抄録
つくばみらい市の小学生を対象とした調査で,既存地域と新興地区を比較した結果,一戸建てとマンションの割合が異なり,間取りや子ども部屋の有無についても差が見られた。学習意欲の地域差は見られなかったが,中学受験の志向については,みらい平地区の方が高く,女子児童の方が学習意欲,読書習慣で男子児童を上回り,学年の上昇による関連も見られた。習い事では,運動系で性別および学年に,学習系の習い事では地域と学年による関連が見られ,芸術系では女子児童の割合が高かった。自宅での勉強場所は,学習机で学年による関連があり,ダイニングテーブルとリビングテーブルの使用は,地域により異なる特徴が見られた。調査の結果から,新駅の設置が小学生の放課後学習に与える傾向が明らかとなった。