抄録
世界遺産サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路に点在する巡礼者を対象とする安価な宿「アルベルゲ」の存在が巡礼者の安全確保,地域の観光振興・活性化に寄与し,巡礼者の増加に繋がっている。
本稿では,アルベルゲの建築的特徴を抽出するとともにニーズや課題を明らかにすることを目的に,図面分析,実測調査及び巡礼者へのアンケート調査を行なった。
その結果,情報交換をはじめとするホワイエの多機能化,巡礼者同士が休憩・飲食・交流できる共用空間確保が重要であるとともに,炊事・洗濯等の設備充実が求められていることがわかった。