抄録
回復期リハビリテーション病棟は,長期間過ごす患者が多いため,積極的にリハビリを行いたいと思える施設環境を整備することは重要である。本研究では,今後の高齢化社会を鑑み,高齢世代のニーズも考慮した回復期リハビリテーション病棟のインテリアデザインに資する知見を得ることを目的とし,研究を実施した。本論では,自身を患者と想定した非医療従事者を対象とする web によるアンケート調査から,共用で使用する諸室の望ましい位置,及び主要な空間におけるリハビリ意欲が高まるデザインに関する要素について壮年・高齢世代間の評価を比較し,差異等の特徴を把握した。結果から,病室では壮年・高齢世代双方から屋外に直接出られること,廊下では,回遊性があることが求められていることを把握した。また壮年世代と比較し,高齢世代は,食堂と廊下では明るいことがリハビリ意欲の向上につながると考えられていることを明らかにした。