抄録
本論文は, インテリアデザイン教育の方法に関する実践的研究である。 まず,文化女子大学におけるインテリアデザイン教育の基本方針を明らかにし, その教育の問題点を整理した。その結果,現代学生は,基本的な生活体験が不足しているために,経験的な知識の蓄積ができていない事等が明らかになった。そこで, それらの問題解消のために実地体験学習を企画し実施した。体験学習評価アンケートを行った結果,体験学習は有効であるとの肯定的な評価が得られた。女性としての感性を活かしたインテリアデザインが出来る人材を育成する本学教育目的に対して,実体験学習は有効な教育方法であった。