日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
Print ISSN : 0369-4232
圧電形変換器を用いた電話用送・受話系の4自由度系としての検討
佐藤 百香大賀 寿郎増田 浩幸
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1991 年 47 巻 9 号 p. 619-625

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抄録

圧電形電気音響変換器を用いた電話用送・受話器の音響系を、実際に測定した周波数特性と等価回路から計算したシミュレーション特性を用いて解析した結果について報告する。特に本報告では音響等価回路を4自由度として解明する点を重点とし、振動板から自由空間につながるまでの各部の条件等を少しづつ変えてカップラによる周波数特性を測定した。これを用いてシミュレーション特性を実測特性に近似させて、そのときの各素子の定数からそれぞれの素子が周波数特性にどのように効いているかを解析した。これによって、圧電形電気音響変換器が用いられた送・受話系への、4自由度音響系の適用条件などが明らかになった。

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© 1991 一般社団法人 日本音響学会
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