日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
Print ISSN : 0369-4232
室内放射音の音源方向の推定法の性能評価
朴 眞南金 千徳宇佐川 毅江端 正直
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 53 巻 4 号 p. 285-289

詳細
抄録

音源の位置推定や特定信号の分離抽出に関する研究は, 音響信号を利用する機械及び医療診断技術, 音響通信で必要とされる目的音声のみを受音するなど様々な分野でその応用が期待される。本報告では直線マイクロホンアレーを用いて音源方向の推定を行う場合について, 従来より一般的に用いられているDSA (Delay-Sum Array)法, MV (Minimum Variance)法, MUSIC (MUltiple SIgnal Classification)法の3手法を比較検討した。シミュレーションにより, 単一音源のときはいずれの方法でも方向推定が可能であることが確かめられたが, 複数音源の場合, 最も有効な手法が条件により変わることが明らかとなった。また, 実環境における実験においてもシミュレーションと同様な結果が得られた。

著者関連情報
© 1997 一般社団法人 日本音響学会
前の記事 次の記事
feedback
Top