日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
Print ISSN : 0369-4232
ニューラルネットワークを用いた電話機ハンドセットの音響パラメータからの寸法決定法
梶川 嘉延野村 康雄大賀 寿郎
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 53 巻 4 号 p. 277-284

詳細
抄録
電話機ハンドセットの設計において音響等価回路を利用した設計は与えられた設計思想を実現するのに適している。しかし, 設計された音響パラメータ値を実際の寸法に変換することはできなかった。なぜなら, 音響等価回路上の音響パラメータの値と気室や小穴の寸法を関係付ける理論式が存在しないからである。そこで, 本論文では上記関係をニューラルネットワークによってモデル化する方法を提案する。本方法は電話機ハンドセット内の気室や小穴の寸法を様々に変化させた多数の電話機ハンドセットの音響パラメータ値と実際の寸法の対を用いてニューラルネットワークの学習を行っている。本方法によれば, 音響等価回路上において与えられた設計思想を実現するために設計された音響パラメータ値を実際の寸法に変換することが可能である。また, 学習に使用するニューラルネットワークの規模が小さいので, 学習時間が短い上, 出力値も高い精度で得られるという特徴も有する。
著者関連情報
© 1997 一般社団法人 日本音響学会
前の記事 次の記事
feedback
Top