抄録
著者らはアクティブソフトエッジ(ASE)遮音壁という新しいタイプの遮音壁を開発中である。1999年2月に国土技術政策総合研究所の試験走路に,高さ3m,延長40mのASE遮音壁プロトタイプを設置した。その固定音源に対する減音効果は,受音点の位置により異なるものの通常遮音壁を2〜6dB上回った。また,40km/h及び80km/hで走行する大型車に対する減音効果はピーク値で通常遮音壁を約5dB上回り,固定音源の場合と同等であることを確認した。更に,設置後3年経過してもASE遮音壁の制御効果の低下は1dB未満であることが明らかとなった。