従来道路交通騒音に混入する除外すべき音の処理は, 多くの困難と労力を要していた。本研究は, 1)観測点でのサンプリングごとの騒音レベルL(i)(i=1, 2, …)が道路交通騒音であるために満足すべき必要条件を導出している。従って, 2)この条件を満足しないL(i)は道路交通騒音とは考え難い異常な音として, 客観的かつ容易に判定できる手法を提案している。3)平面道路での簡易な必要条件の算定例を示すと共に理論的考察の正当性をシミュレーション実験で検討した後, 実測データに適用して, 除外すべき音の検出問題を考察している。