2021 年 77 巻 12 号 p. 766-771
これまで従来楽器とは異なるインタフェースによって容易に演奏できることを目指した電子楽器や,コンピュータが楽器の演奏練習を支援するシステムを開発する研究が行われてきた。しかし,演奏者がそれらを使って演奏練習をしたいかは調査されたことはなかった。本報では大学生を対象に楽器演奏に対する意識調査を実施して,電子楽器や演奏練習支援のニーズを調査した。その結果,演奏技術の難しさを理由に楽器をやめた学生や,演奏者が思ったような演奏ができると楽しく感じる学生がいた。更に,音の表現が制限されるが演奏が容易な電子楽器やその演奏練習支援システムに肯定的な学生が約半数おり,そのうち約80%はそれらの併用に肯定的だった。