本研究では,女性声優が異なる年齢・性別を意図した演技音声を用いて,聴取実験並びに音響特徴量の解析を行った。その結果,意図した 5キャラクタ(幼い少女・中高生程度の少女・大人の女性・老婆・少年)の 聴取印象がそれぞれ異なっていることが示された。 また,キャラクタ表現と関連する音響特徴量として,女性4キャラクタでは実際の加齢変化との関連が見て取れた一方で,少年声では特有の表現が用いられている可能性が示唆された。 考察では,統制された演技音声を 用いたことによる限界に触れつつ,メディア芸術におけるキャラクタ表現の理解深耕や工学応用に向けた展望を述べる。