手話学研究
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総説
音的なるもの、一切破棄せよ
聾歌という表現の可能性
雫境 (ダケイ)
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2021 年 30 巻 3 号 p. 31-43

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抄録

視覚を主にし、日本手話を中心とした生活を営み、音に依存しない、音の概念のない身体を持つ聾者に「音楽」はないであろうか。そういった疑問から映画『LISTEN リッスン』が制作された。牧原依里と雫境は「聾者の『音楽』」の存在があることを確信し、認識させようとした。その映画が公開されてから5 年が経っている。その間にいくつか行われた議論や対談などから「聾者の『音楽』」を「聾奏」に置き換えて考察し、要素を掻い摘んだ。それを踏まえた上で「聾歌」の可能性を探る。

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© 2022 日本手話学会
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