本稿は、近世中期の談義本『児戯笑談』をはじめとする近世日本史料にみる聾唖文脈の多面性および重層性を可視化し、日本聾唖教育史における近世日本聾唖教育史の意義を提示する。すなわち、『児戯笑談』にみる聾唖文脈は、江戸儒学という媒体を通して当時の聾唖者と世間の関連づけをなし、聾唖教育の可能性を提示するものであり、日本聾唖教育史にみる近世と近代の連続性を明示する里程標として布置され得るものでもある。
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