【目的】小学生を対象に共同体感覚と生活満足感の関連を検討することを目的とした。
【方法】調査協力者はA県にある公立小学校の3年生から6年生の児童322名(男性166名,女性156名)であった。使用した尺度は共同体感覚尺度と生活満足感尺度であった。
【結果】共同体感覚的自己スキーマを独立変数,共同体感覚的他者スキーマを媒介変数,生活満足感を従属変数とした媒介分析を行った。bootstrap法を用いて間接効果の検定を行った結果,共同体感覚的自己スキーマは共同体感覚的他者スキーマを媒介して生活満足感と正の関連をすることが示された(z=6.26, p<.001, 95% CI [0.30, 0.57])。
【考察】共同体感覚的自己スキーマは共同体感覚的他者スキーマを媒介して生活満足感と正の関連を示すことが示唆された。