学校メンタルヘルス
Online ISSN : 2433-1937
Print ISSN : 1344-5944
ショートレポート
小学校高学年を対象とした心の減災教育プログラムにおける効果検証―同時効果モデルを用いた呼吸法対処効力感,認知の修正,対人的信頼感の関連―
鈴木 美樹江窪田 由紀松本 真理子坪井 裕子森田 美弥子
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2015 年 18 巻 2 号 p. 147-152

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抄録

【目的】本研究では,小学校高学年児童を対象とした心の減災教育プログラムの妥当性を検証するために,呼吸法対処効力感,認知の修正,対人的信頼感の関連について検証することを目的とした。

【方法】小学5, 6年生を対象として,心の減災教育プログラム実施前後に質問紙調査を行い,呼吸法対処効力感,認知の修正,対人的信頼感について225名のデータを分析した。

【結果】事後調査において,呼吸法対処効力感は認知の修正に有意な正の影響を与え,認知の修正は対人的信頼感に有意な正の影響を与えていた。対人的信頼感は呼吸法対処効力感と認知の修正に有意な正の影響を示していた。

【考察】本結果より,生理学的側面からのセルフコントロールである呼吸法対処ができるという自信が,認知的側面からのセルフコントロールである認知の修正を促し,この認知の修正が対人的信頼感に寄与できたと考えられる。また,対人的信頼感が向上することで,呼吸法対処効力感や認知の修正をもさらに促進していることが明らかとなり,心理教育プログラムの妥当性が支持された。

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© 2015 日本学校メンタルヘルス学会
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