学校メンタルヘルス
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資料論文
ひきこもりの家族に形成される問題回避構造の検討
齋藤 暢一朗
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2024 年 27 巻 2 号 p. 224-235

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抄録

【問題と目的】本研究では問題が膠着化したひきこもりの家族において,どのような問題維持の背景要因があるのかについて検討した。

【方法】ひきこもり10事例の家族14名への半構造化面接を通して,家族が問題に回避的になってしまう問題構造を概念化した。

【結果】家族は子どもから負の反動を受けながら,不調和な関与を続け,しだいに家族の対応準備性が低下してしまう悪循環があり,結果として家族は状況悪化を回避するようになる。そのうえ,問題への関与と回避が併存することで問題が維持される構造が見いだされた。一方で,生活の枠組みと協力者がいることが継続的に問題に取り組む際に重要であることが示された。

【考察】こうした問題回避構造を踏まえ,従来の支持的な面接だけでは十分にカバーできない危機介入,コミュニケーションスキルトレーニング,心理教育といった支援が必要であると考えられた。また,不登校やひきこもりの長期化予防についても考察した。

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© 2024 日本学校メンタルヘルス学会
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