学校メンタルヘルス
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Print ISSN : 1344-5944
資料論文
いじめ被害の原因帰属形成に関わる要因の検討
―過去にいじめ被害を受けた大学生・大学院生へのインタビュー調査から―
勝間田 冬華
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2025 年 28 巻 2 号 p. 245-254

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抄録

【問題と目的】いじめ被害者の中には,加害者などの外的な要因にいじめの原因を帰属する者と,被害者自身の内的な要因に原因帰属する者がいる。原因帰属様式がいじめ被害の影響に関連する可能性があることから,被害者の支援を考えるうえでは,いじめというトラウマ体験への原因帰属の理解が重要である。しかし,いじめの原因帰属形成に関わる要因に着目した研究は未だ少ない。本研究では,いじめ被害者の語りから,被害者の原因帰属の形成にかかわる要因を検討することを目的とした。本研究で不適応的な原因帰属の形成要因を明らかにすることで,原因帰属の観点を踏まえたいじめ問題への早期対応の可能性を検討することにつながると考えられる。

【方法】大学生および大学院生6名を対象に半構造化面接を実施した。主な質問内容は,いじめ被害体験の内容,いじめ被害を受けた当時の原因帰属,いじめ被害を受ける中での原因帰属の変化,原因帰属の現在までの変化,相談の有無と援助者の対応についてであった。分析にはSCATを用いた。

【結果】各調査協力者のストーリーラインを作成した。

【考察】調査協力者の語りから,いじめ体験時の被害の開示とソーシャルサポートの有無,被害者の人数,孤立化の防止が被害者の原因帰属形成に関連することが示唆された。また,被害者の原因帰属は時間経過によって変化する可能性があり,いじめと距離を置くことで体験時とは異なる観点からの原因帰属がなされることが示唆された。今後は,より大規模なサンプルでの検証,いじめの原因帰属の変化に関連する要因や不適応的な原因帰属への介入方法を明らかにしていくことが望まれる。

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