抄録
この研究は、アジア諸国における情報通信インフラがどのように整備されているかを大局的に把握するものである。そのために電話加入率に着目し、国別にその発展の段階を明らかにする。アジア諸国では雁行的に経済発展し、日本を韓国·シンガポールなどのNIES諸国が追い、それをASEAN諸国が追い、更にそれをベトナムなどが追走している。従来の固定電話の普及についても、この雁行的発展に極めて類似の経路を辿りつつある。また近年は、携帯電話の普及もめざましく、先進国では両者の普及率が並ぶ様相を呈している。この2つの現象を併せ勘案すると、途上国における今後の携帯電話の普及はめざましく、社会に大きなインパクトを与えると予見される。