抄録
デジタル著作権管理(DRM: Digital Rights Management)は、複製容易かつ転送可能なデジタル情報財に複製の障害となる付加処理を行い、デジタル著作物として収益を得る権利を管理する仕組みである。デジタル著作権管理システム(DRMS)は、「DRMを実現するためのシステム(特定の仕方で関連しあう諸要素の集合体)」と定義され、社会制度、市場取引形態、著作権保護技術を含む広義の概念である。本研究は、DRMSフレームワークにおける利害関係者の安定的選好と合理的選択による制度·市場·技術の方式間における均衡状態の多様性とその解釈についてエージェントベースドシミュレーションを用いて論じる。