p. 82
企業内におけるソフトウェア導入の形態としてASP というサービス形態が登場し注目を浴びている。ASPは大企業のみならず、特に中小・中堅企業にとって情報化推進に一役買うことになる。ASPを利用することで外部のベストプラクティス相当が利用することができるので自前主義より経費を削減でき、本業に集中できる可能性があるため中小企業等に注目されている。しかし視点を変えると、多数の取引業者(ベンダー)からの取引の難しさやベンダーの機会主義的行動から、中小企業にあると言われる業者依存が問題として浮上する。本研究ではそのような中小企業の状況を示し中小企業において指摘されるASPの普及を阻害させる要因について実証的に論ずる。