抄録
近年激動の社会環境の中,各企業とも様々な状況に対応するために勤務形態が多様化し,分散型職場環境で働く例も増えてきている.分散型職場環境では対面コミュニケーションが制限されることから,コミュニケーション不足が心配される.しかし,情報技術の発展により仮想コミュニティを用いることによって,分散型環境においてもコミュニケーションをとることが可能となっている.本研究では実験として,分散された教室で授業を行っている塾講師の組織に仮想コミュニティを導入し,それによって行われたコミュニケーションとその効果について報告する.