抄録
日本の資産運用会社は欧米の資産運用会社に比べ長年低収益性に苦しんでいる。日本の資産運用会社の収益性が低い大きな原因は、運用報酬率が欧米に比べ低く、規模の経済を満たすほどの運用規模になっていないことがあげられる。また、運用成績の向上が収益性向上にとって最重要課題であることは異論を持たないが、ここでは運用成績向上に関する議論は行わない。運用規模以外に資産運用ビジネスを行う効率性の観点で、日本の資産運用会社をデータ包絡分析法(Data Envelopment Analysis : DEA)によって評価する。経営効率性の面で日本の資産運用会社の問題点を浮かび上がらせることが出来れば、資産運用会社の経営効率性向上に対して何らかの提言を行うことが出来るのではないかと考える。