抄録
1990年代初めのバブル崩壊後、多くの上場企業による工場の海外シフトは、下請け型中小企業における仕事量減少の原因となっている。工場や設備、人を抱える下請け型中小企業は、不足する仕事量、売上高を確保する必要がある。これは、従来の1社依存の下請け型から多くの顧客を持つ自立型企業への変換が必要であることを意味する。そのためには、売れる技術、商品の確立は勿論のこと、経営資源の質の変換が必要である。本稿は、ある地方の企業城下町における中小企業を事例として現状を把握すると共に、ビジネスモデルを変換するための条件を探求するものである。