抄録
企業情報システムの経済性評価指標をめぐって、伝統的な投資利益率、回収期間、内部利益率、正味現価が、さらに最近は、モンテカルロDCF、デシジョンツリー、リアルオプションなどの新しい指標も議論されている。また、評価指標の適用に当たっては、資本投資は企業の視点、すなわち加重平均資本コストを採否規準とする全資本の視点、または株主の視点、すなわち自己資本利益率を採否規準とする自己資本の視点という2つの視点があり得るとされている。この経済指標と評価規準の選択について、企業の投資計画との整合性とその実用性の観点から、シミュレーションにより、正味現価・リアルオプション価値の妥当性と実用性を検証する。