コミュニケーションをおこなう際に、人間が介在せざるを得ない記号化と復号化という情報変換プロセスを左右する重要な要因がコミュニケーション・インターフェース(記号体系)であり、これをコントロールすることが分業システムにおける重要な役割になりうる。1990年代の日本の中古車市場において、取引構造を変化させ市場取引を拡大するために重要な役割を演じたのは、記号体系に深く関与した取引仲介型のプラットフォームビジネスであった。本研究では、情報変換プロセスのパフォーマンスを決めるモデルを構築し、パフォーマンス問題に関して事例に適用し分析と検討をおこなった。