抄録
ユーザ自身が「タグ」と呼ばれるメタデータを生成する「ソーシャルタギング」と呼ばれる手法を採用するウェブサービスが増えている.ユーザ自らのメタデータ生成とユーザ間の相互利用の広まりにより,ウェブ上のコンテンツ探索・利用プロセスに変化が生じつつある.本論文ではソーシャルブックマークユーザに対
するアンケートの結果から,ユーザが生成したメタデータには1)情報解釈の履歴情報が蓄積されていること,2)評価基準の伝播を促進する影響があること,3)メタデータ自身によるメッセージ伝達という現象があることを示す.またこうした実態を踏まえ,メタデータの利用可能性について検討する.