抄録
本研究はパッケージ・ベースの企業情報システムである統合基幹業務(ERP: Enterprise Resource Planning)システムに焦点をあてる。ERPシステムはバックボーンとしての機能を有し,供給連鎖管理(SCM)や顧客関係管理(CRM)など多くの拡張システムや機能と関連している。日本でのERPシステムは1990年代後半から大手製造企業を中心に導入され,様々なサブ・システムや機能が改良・拡張されている。本研究の目的は,(1)ERPシステムに必要な改良・拡張といった保守内容を考察すること,(2)ユーザ企業を取り巻く環境や利用状況の変化に基づくERPシステムの活用度に応じたシステム自体の成熟度モデルを示し,保守内容との関連性を考察すること,の2点である。